春日部市栄町の少人数個別指導『早乙女塾』の【塾長紹介のページ】です。
「開校までのストーリー」や「入塾をお考えの保護者様へのメッセージ」を、掲載しております。



塾長のプロフィール

早乙女 誠
(Saotome Makoto)

元・大手進学塾講師



開校までの物語

進学塾での日々と、違和感の芽生え

かつて、渋谷で専任教師をしていました。
週3回、国語・数学・英語のそれぞれに特化した授業。
目指していたのは、学力ピラミッドの「上位10%」を目指す生徒たちの育成でした。
厳しく、効率的に、結果を出すことを追い求める塾。
私もその塾の専任教師の一員として、最高峰を目指す生徒たちの指導にもあたっていました。
しかし、授業を重ねるうちに、どうしても昇華できない違和感が心に残るようになりました。
塾に通ってくる多くの生徒たちが、実は公立進学志望だったのです。
私立はあくまで滑り止めというケースが大半でした。
「内申を上げたい」「学校の順位を上げたい」といった、より現実的で“切実な目的”を持って入塾してきた生徒がとても多かったのです。



地域の違いと、指導の限界

悩みをさらに深めたのが、“地域の違い”という壁でした。
塾生の多くは、電車で30分圏内に撒かれたチラシを見て入塾した生徒です。
すると、学校ごとに中間テストや期末テストの時期も範囲も異なり、個別対応はとても困難でした。
結果として、自身の通う学校の定期テストの直前の塾の授業を欠席することになります。
自分でテストの勉強をするために塾を欠席するのです。
ピラミッドの下部の生徒ほど、一番サポートしてあげたいときに、そこにいないのです。
現場の教師は、この矛盾と進学塾の限界に気付きつつも、自分のノルマを粛々とこなしていくしかありません。
実は残念なことに、進学塾で教鞭を執る教師たちの関心はむしろそこにではなく、経営陣の要求して来る「報酬の高さに見合うスキル」をいかに磨くか、ということの方にあるのです。
つまりわかりやすく言えば、進学塾の体質は本来、生徒本位のために存在しているわけではないということです。
上位のエリートの生徒を養成するために、互いに凌ぎを削る場なのです。
駅前の進学塾は例外なく、より多くの「最難関校の合格者」を出すために、生徒を集めます。
するとやはり、授業に穴があいたり、生徒が休みがちになったりします。
そうなれば、どうしても塾のペースを優先せざるを得ず、「生徒本位」とは言えない運営になってしまうのです。
指導するテキストの範囲を分割して対応しても、抜け落ちてしまう子は出てきます。
授業料はいただいている。
けれど、このままで本当に良いのだろうか。
そのジレンマは、次第に大きくなっていきました。



春日部中との出会いが、突破口に

そんなとき、妻が家庭教師をしていた春日部中の生徒の存在が、ひとつのヒントをくれました。
春日部中は、当時1学年12クラスという大規模校でした。
塾の生徒を「春日部中限定」に絞れば、学習状況やテスト範囲をしっかり把握することができる。
これまで感じていた“届かない指導”の問題を、根本から解決できるかもしれないと思ったのです。
ちょうどその生徒のご家庭が、「敷地内に教室を建てていいですよ」と。
ありがたいお申し出で、なんと、プレハブの教室を建てていただけることになりました。
こうして、“地域完全密着”の塾がスタートしたのです。



音楽と教育、2つの情熱のあいだで

私はもともと音楽家でもあり、当時は音楽の仕事も続けていました。
塾の仕事と音楽、どちらも真剣に取り組んでいましたし、その気持ちは今も変わりません。
そんな日々の中で、塾での1つひとつの指導に、確かな手応えを感じるようになっていきました。
子どもたちの表情が変わり、意識が変わり、できなかったことができるようになる。
その瞬間に立ち会えることに、大きな意味と喜びを感じていたのです。
開校から3年。
塾としての基盤が整ってきたタイミングで、より本格的に、地域に根ざした教室を構えることを決めました。
それが、現在の『早乙女塾』の始まりです。



家族3人で始めた“本気の教室”

指導体制は、私と妻、そして妻の弟の3人。
私は英語・国語・社会を、弟は理科と数学を、妻は小学生の算数と中1・中2の数学を受け持ちました。
当時はまさに手探りでしたが、「妥協しない指導」だけは貫こうと心に決めていました。
「公立高校進学が第一志望」の生徒のための早乙女塾において、「妥協しない指導」とは。
通常授業の場合、中3の2学期の期末テストまでは、「本人の持つ能力の天井」をできる限り早く見極められる努力をし、中間テストと期末テストの総合順位をそこまでUPさせること。
また、その過程を保護者様にもご覧になっていただき、その本人の努力と成果を認めていただくこと。
そして、自身の能力相応の高校に進学させること。
このための指導には労苦を惜しまず、精魂を傾け、決して妥協しないということです。
この信念は、今も変わっていません。



そして、ここにしかない教育を実現へ

今、春日部のこの地で、ようやく「自分の信じる教育」が形になってきたと実感しています。
妥協せず、諦めず、子どもたちと真っ直ぐに向き合う毎日。
たしかに、小さな教室かもしれません。
けれど、ここから大きな可能性が育っていくと信じています。
この教室に通ってよかった。
そう思ってもらえる場所であり続けるために、これからも挑み続けてまいります。



保護者様へのメッセージ

手前味噌のように聞こえるかもしれませんが、
早乙女塾に入塾してから、学校の5科目の総合順位が「100番近く上がった」
北辰の偏差値が「30半ばから50の大台に乗った」
といった成果を出した生徒は、実のところ、それほど珍しいことではありません。
学校の定期テストで一気に順位が上がる。
北辰偏差値が10以上アップする。
こうした飛躍を見せる生徒たちの多くは、もともと賢さを持ちながらも、何らかの理由で勉強に本気で向き合ってこなかった子たちです。
そして、その「何らかの理由」の中で、最も多いのが「理由のない理由」です。
部活や趣味のせいにして学業を後回しにし、親や先生の言葉に耳を貸そうとしない。
いわゆる反抗期の真っ只中にあって、勉強に向き合えずにいた生徒たちだった、というわけです。
けれど、私たちは、そんな子どもたちにも真剣に向き合います。
成績を伸ばすこと。
それが塾の最大の使命であると、私たちは考えています。
早乙女塾は、塾生1人ひとりの「資質」と「特長」に丁寧に寄り添いながら、
誠心誠意、学力の向上をめざして指導を続けています。
ただ問題の解き方を教えるだけの塾ではありません。
やる気の火をともすこと。
勉強に向かう気持ちを育てること。
学ぶことの楽しさを、自分の中から見つけ出してもらうこと。
それが、私たちが本当に伝えたい学びです。
どうぞご期待ください。
そして、お子さまが「学ぶっておもしろい」と感じ、学年順位の大幅アップという第一関門を突破する姿を、見守っていただければ幸いです。